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2010手帳トレンド
2009年10月22日木曜日,21:58




2010年用の手帳が出そろってきた。大きさやデザインが多種多彩化する中、共通するのはスケジュール以外の余白部分が多い点。手帳にこだわりを持つ人も増え、同じ手帳のユーザー同士が交流を深めるケースも。今や手帳は時間管理の道具にとどまらず、生活を楽しくするアイテムにもなっている。

渋谷ロフト(東京都渋谷区)は約4千種類の手帳を展開。売れ筋は1000円台の手帳だ。横浜市の男性会社員(38)は「社内異動で仕事が変わったので愛用してきた手帳と違うタイプを買うつもり。1年使うので慎重に選びたい」と話す。

 同店では縦時間軸で細かい時間管理ができるタイプが好調で、中でもフリースペースの広いものが人気。1日分が大きめのボックスごとに並び、罫(けい)線は少なめで余白部分が大きいタイプが幅広い世代から支持されている。小山隆晴・仕入販売課長は「携帯電話やパソコンより、手帳の方が過去の記録を見返したりメモがすぐに書けたりするので需要が高い」と話す。

 半透明の付箋(ふせん)やBMI(体格指数)の簡易計測器などカスタムグッズも充実し、自分流にアレンジする楽しみもありそうだ。


 銀座・伊東屋(中央区)でも書き込みができるタイプを強化。今月、A5判のオリジナル手帳「クロスカバーダイアリー」を発売。8~21時の目盛りの隣に大きなメモ欄を設けた。家族や上司など複数の人の予定を併記できる手帳も好調だという。

 販売戦略本部の市原美子マネジャーは「メールやブログが定着したうえ、今年は東大生のノートなどノートの活用法が注目された。書くことの面白さが注目されているのでは」と推測する


ユーザー同士の交流が盛んなのは、経済学者の野口悠紀雄氏監修の「超整理手帳」(講談社)。8週間見開きのジャバラ式スケジュールシートという独自のスタイルのため、ユーザー同士がネットで手帳の使い方を情報交換し始め、6年前からは最低でも年1回、全国各地でオフ会を開催。幅広い職種や年齢のユーザーが手帳の使い方をお互いに披露している。

 超整理手帳のユーザーで九州国際大学(北九州市)の山本啓一教授(当時)は2年前、地域活性化をテーマにした授業で学生や商店街の人にこの手帳を配布。数カ月のプロジェクト期間中、みんなが同じ手帳を使うことで連帯感が生まれたという。講談社第四編集局の大川朋子さんは「手帳は使い方次第で生活がより楽しくなるツール。たかが手帳、されど手帳です」と話す。


ステーショナリーフリーマガジン「BUN2(ブンツウ」の千葉勇編集次長によると、国内に出回る手帳は約1億冊とされ、選ぶのに迷ってしまいそう。千葉さんは「気に入らなかったら思い切って買い替えること。試行錯誤しながら自分に合ったものを見つけることも手帳の醍醐(だいご)味」とアドバイスする。


「能率手帳」を発売する日本能率協会マネジメントセンター(東京都港区)は8月、20~50代の働く男女計416人を対象に手帳の使い方に関する調査を行った。

 それによると、スケジュール管理で使うものはノート型とじ手帳が最多で30・3%。次いで、携帯電話のスケジュール機能(19・0%)、カレンダー(16・3%)、システム手帳(13・5%)│の順だった。「新しい手帳を入手して初めてすること」は、43・6%が「誕生日など記念日の記入」と回答(複数回答)。男女別では女性が74・6%に対し、男性は25・4%だった。



仕事とプライベートに役立つ
「手帳300%活用術」10月26日発売


ビジネス手帳「能率手帳」を発行する日本能率協会マネジメントセンターは、手帳の選び方や使い方を分かりやすく紹介する「手帳300%活用術」を10月26日に発売する。定価は1050円(税込み)。

 同書では、ワタミ代表取締役会長の渡邉美樹氏、字幕翻訳者の戸田奈津子氏、漫画家の弘兼憲史氏など、11人の著名人によるコラム「私の手帳活用法」をはじめ、ビジネスやプライベートに使える具体的な117のワザを紹介する。

 仕事での時間管理や目標管理、日々の生活での健康管理やマネー管理、自己分析の方法など、楽しく役立つ情報を盛り込んだ。また、自分に合った手帳を選ぶための「手帳診断チャート」、手帳の歴史が分かる「手帳歴史年表」、手帳ユーザーを対象にした調査結果なども掲載する。

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